“1899”のステッチに惹かれるニードルフォルダー
細かな穴を開けた紙パーフォーレイテッドペーパーにクロスステッチを刺す、英語ではパーフォーレイテッドペーパーエンブロイダリー（perforated
paper embroidery
)、フランス語だとカルトンペルフォレ（carton
perfore）と呼ばれる技法によるニードルフォルダーです。
表面の周囲には赤いステッチ、中央に木の枝にとまる鳥と年号を示す“1899”のステッチ、裏面の周囲にはブルーと茶色のステッチ、中央に持ち主のイニ
シャルと思われる“J・D”のステッチが施されています。表と裏のパーフォーレイテッドペーパーにはブルーのストライプ模様のシルクによる裏打ち、表紙二
枚は2箇所のブルーのシルクリボンでまとめられていて、内側は針が錆びないようにフランネル製のニードルフォルダーになっています。
2箇所のブルーのシルクリボンもチャーミング、年号やイニシャルが記されている点もアンティークならでは。パーフォーレイテッドペーパーの穴の大きさも現
代の物とは比べものにならない繊細さです。大変良好な状態で、興味深いソーイングツールのひとつです。
※この時代のソーインググッズについてはこちらをご参照ください。
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