「豊穣」を表す薔薇やフルーツモチーフ、手彫り彫刻のピンディスク

フランスのノルマンディー地方の港町、ドーバー海峡を望むディエップは中世より貿易港として栄え、16〜19世紀には西アフリカのコート・ジボワール（象牙海岸）から沢山の象牙が運ばれました。ディエップは最盛期には 400〜500人の象牙、もしくはボーン彫刻の職人がいたとされ、そうした手彫り彫刻の工芸品はそこからまたヨーロッパ中に輸出されました。この

表面は、「豊穣」を表すオールドローズのお花を中心に、チューリップや忘れな草などの花々や、アプリコット？などのフルーツを手彫り彫刻、裏面はプレーンな細工の二枚でサンド。側面は淡いピンクのシルクで出来たフランスらしいチャーミングな円盤状の針刺 しです。こうしたディスク状の針刺しは「ピンディスク」と呼ばれ、側面に針を刺して使いました。お裁縫箱のマスコットやコレクションにもおすすめ、きっと当時の女性達もソーイングボックスのマスコットとして愛でていたのではないかと思われます。シルクの状態も良く、実際にお使いいただくことも出来る大変良好な状態です。

※この時代のソーインググッズについてはこちらをご参照ください。

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