写実的なルイ15世様式のアランソンレース
18世紀、パリの北西部、ノルマンディー地方の隣りあった街アランソンとア
ルジャンタンではそれぞれニードルポイントレースが作られていましたが、元々アランソンレースよりもアルジャンタンレースの方が発祥が古いとされ、そのい
ちめんにブランケットステッチ(ボタンホールステッチ)を施したアルジャンタンレースのグランドを簡略化したものがアランソンレースといわれています。
こちらは18世紀のアランソンには珍しい写実的な表現、ルイ15世様式のレースです。(世界的なコレクションで知られるブリュッセル王室美術歴史博物館の収蔵品を収めたカタログTroissiecles de dentelles aux
Musees royaux d'art et d'histoire
の279ページによく似たレースが掲載されています。)薔薇とノウゼンカズラのような植物、他にも様々な植物が写実的に表現されています。
裾を飾る透かしの細工も繊細で、特に右側の裾の細工は珍しい形状です。また、植物模様に施された透かしの細工にも極小のピコットが細工されていて、その緻密な仕事振りにも驚かされます。
アンティークの黒い広巾リボンに縫い留められていて、大変良好な状態です。18世紀のレースは非常に貴重になってきています。この時代のレースとしては稀
有な状態の良さ。19世紀よりも前のレースがお好きな方にはおすすめの、古いレース特有の味わい深いレースです。
普段から絵のように飾ってお楽しみいただけるため、額装もおすすめ。ご希望の方には額装も承りますのでお気軽にご相談下さい。
※アランソン(ニードルポイントレース)についてはこちらをご参照ください。
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