ボックス入り、薔薇づくしの婚礼用のポワン・ド・ローズのハンカチ

19世紀ベルギーのニードルポイントレース、ポワン・ド・ガーズの中でも薔 薇の花びらがポケットになったポワン・ド・ローズ。ハンカチのコーナーと縁に、花びらが二重になった愛らしい丸みのある形の薔薇が沢山あしらわれたフェミ ニンなハンカチです。ハンカチの中央の生地部分は特徴のあるクロスの形、ハンカチのコーナーには繊細なニードルの細工が連なっています。

当時、こうしたハンカチはいわゆる手に持つアクセサリー。限られた女性のためのもの、婚礼のために誂えられたと思われる非常に美しいハンカチです。繊細で デリケートな品なので、出来ることなら、是非実際にご覧いただきたいアイテムです。

ネット部分に僅かなホールはあるものの、そのほかは大変良好な状態です。普段から絵のように飾ってお楽しみいただけるため、額装もおすすめ。ご希望の方には額装も承りますのでお気軽にご相談下さい。

こちらは珍しい紙製のボックス入り。ボックス自体の状態はさほど良くありませんが、ふたの部分には店名“D.BOISSEAU”と、“240 Reu de Rivoli”のアドレス、“MOUCHOIRS（ハンカチ）” “LINGERIE FINE（繊細なランジェリー）” “TROUSSEAU（花嫁道具）”の文字が記され、当時ここでは高級なハンカチやランジェリーなど婚礼にまつわる贅沢な品々を取り扱っていいたことが分かり興味深いです。この店舗は既に存在していませんが、“240 Reu de Rivoli”の建物は現存しており、インターネットなどでも見ることが出来ます。

※ポワン・ド・ガーズ(ニードルポイントレース）についてはこちらをご参照ください。

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