アネモネとスミレ模様、繊細なパールの細工が魅力、
ポワン・ド・ガーズのラペット
両端に豪華なアネモネとジタギリスと思われるお花のモチーフ、更にその下側にはびっしりとスミレの模様。スミレの花芯いちめんに立体的なパールを付けたゴージャスな細工です。ラペットに連なる幾何学的な文様も特徴で、こちらにもずらりとパールが付けられています。
このようなスミレ模様のポワン・ド・ガーズは比較的珍しいもののひとつ。アネモネのお花や葉っぱ、スミレのお花の立体的に見える表現も秀逸です。レースに
表現された植物ははっきりと特定しにくいものが多いのですが、どの植物かを探したり、当てはめたりするのは楽しい作業のひとつです。
昨今、このラペットのようなポワン・ド・ガーズの「製品」は珍しいもののひとつとなっています。向かって右側の中ほどに本当に僅かなしみがあるものの、傷みの無い非常に良いコンディション、大変良好な状態です。
ラペットは17世紀末に登場する髪飾りの一種で、結った髪から首筋をひらひら飾るエレガントなアクセサリーです。当時の肖像画(「皇帝フランツ一世、女帝
マリア・テレジアとその子供達」部分1756年)などでもその使われ方を確認することが出来ます。フランスではバルブ(髭)と呼ばれ、17世紀に登場した
際には二本に別れたものでしたが、年代と共に形が変化し、19世紀には一本につながった形が主流となりました。
ご希望の方には額装も承りますのでお気軽にご相談下さい。
※ポワン・ド・ガーズ(ニードルポイントレース)についてはこちらをご参照ください。
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