L-118-37
ポワン・ド・ガーズ ファン(フレーム付き)
 
 














年代:ベルギー製19世紀後期
材質:リネン・アワビ・シルバー(モノグラム)・ペースト・メタル/木・ガラス(フレーム)
SIZE:フレームのサイズ W 79cm×H 48cm×D 6.3cm
ファンのサイズ 約W 67cm×約H 35cm(要に付けられた金具を含まず)

495,000
(¥450,000)
ゴールドフレーム入り、
アワビの光沢も美しいポワン・ド・ガーズの豪華な貴婦人の扇

こちらは豪華な薔薇づくしの模様で、ニードルの透かし細工には繊細なフィリング。ポワン・ド・ガーズに光沢の美しいアワビの骨を組み合わせた婚礼用の贅沢なファンです。

レースはいちめん薔薇づくし、薔薇のブーケと薔薇のガーランドにロココ模様組み合わせた華やかな模様で、繊細で複雑なニードルの細工が随所に施されています。薔薇の花芯の連なった立体的で小さなパールの細工や透かし部分のフィリング、その繊細な細工は思わず見入ってしまいます。左右の縁にもサイズ違いのグラデーションになった薔薇のお花模様。「要」には、ペースト(鉛ガラスを宝石のようにカットしたもの。)のラインストーンが付けられています。非常にエレガントな雰囲気です。

そして、もうひとつの特徴はその美しい骨にあります。一見白蝶貝に似ていますが、白蝶貝よりも更に美しく、様々な遊色が現れるオパールにも似て、虹色の光沢が見られます。特に親骨に付けられたシルバー製の流麗なイニシャルのモノグラムがゴージャス。“MP”をデザイン化したと思われるシルバー製のモノグラムは彫金職人の手による透かし細工です。当時、ファンは貴婦人のアクセサリーで、装いの仕上げとなるもの。持ち主の贅を尽くしたファッションが伺えます。

元々ゴールドのフレーム付きである点もポイント。縁のロココ模様がアクセントになった曲げ木製のアンティークフレームはゴールド塗りで、表面には繊細なスクラッチ技法で格子模様が細工されています。ファン本体もフレームも大変良好な状態です。(フレームの裏側は閉じられていて、中からファンを取り出すことは出来ません。)

扇は15世紀末から16世紀に中国を経由して日本から西洋へと輸出され、ヨーロッパで大流行しました。18世紀には精巧で芸術性の高いファンが多く作られ、19世紀には紙、絹、レースに象牙、マザーオブパール、べっ甲を組み合わせたファンが貴族達の手を飾りました。「扇言葉」があった当時、いったいどのような貴婦人が手にし、どのような恋の駆け引きに使われたのでしょうか。当時の貴婦人に思いを馳せることの出来る豪華でエレガントな逸品です。

※こちらは大変デリケートな商品につき、発送につきましては、別途お問合せ下さい。

※ポワン・ド・ガーズ(ニードルポイントレース)については
こちらをご参照ください。

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