年代:フランス製19世紀中期
材質:リネン
SIZE:幅 13cm
404cm
¥363,000
(¥330,000)
202cm¥187,000
(¥170,000)
薔薇と小花模様
繊細な透かしの細工が秀逸な19世紀アランソンのボーダー
18世紀、パリの北西部、ノルマンディー地方の隣りあった街アランソ
ンとアルジャンタンではそれぞれニードルポイントレースが作られていましたが、元々アランソンレースよりもアルジャンタンレースの方が発祥が古いとされ、
そのいちめんにブランケットステッチ(ボタンホールステッチ)を施したアルジャンタンレースのグランドを簡略化したものがアランソンレースといわれています。
その18世紀のアランソンレースが100年近くの月日を経て進化したのがこちらの19世紀のアランソンレースです。レースの技法が完成され、もっとも華や
かなレースが作られた19世紀のフランスを代表するレースです。同時代にアランソンを模倣して作られたベルギーのニードルポイントレース、ポワン・ド・
ガーズと比べて圧倒的に作られた数の少ない稀少なレースです。
1883年にエミール・ゾラによって書かれた「ボヌール・デ・ダム百貨店」の中にも貴婦人がアランソンレースを万引きするシーンが登場しますが、そのよう
なことからもこのレースが当時の女性の憧れの的で、非常に高価なレースであったことが分かります。
数少ない19世紀のアランソンレースの中でも13mもの広巾、花芯にも透かしの細工の薔薇模様と小花のフラワースプレイ、グランドに小花模様、びっしりと透かしの細工が施された豪華なボーダーです。裾には、様々なニードルの透かし細工がパネル状に連なり、小花模様の丸いモチーフの周囲に何種類ものニードルの細工、びっしりとアランソンならではの繊細な細工が詰まっていて、是非ルーペでじっくりご覧いただきたい仕事振りです。ネットもごく繊細で、19世紀のアラ
ンソンらしい、見応えのある密度の高いレースです。
レースの縁や模様のアウトラインには白馬のしっぽの毛が縫い込まれ、手で触っていただくと麻の質感だけではない独特のシャリ感を感じていただくことが出来
ます。同時代のベルギーのニードルポイントレース、ポワン・ド・ガーズとはまた違った雰囲気を是非味わっていただきたいです。
ごくごく薄いしみのある箇所がありますが、それ以外は大変良好な状態、ほぼ完品と言える状態です。ご希望の方には額装も承りますのでお気軽にご相談下さい。
404cmもの長いボーダーなので、半分の202cmにもカットして販売いたします。
※アランソン(ニードルポイントレース)についてはこちらをご参照ください。
商品についてのご質問等は、お気軽にメール・電話・FAXにてお問い合わせください。ホームページに掲載以外の画像もご希望に応じて送らせて頂きます。
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