年代:フランス製19世紀中期 
                  材質:リネン 
                  SIZE:幅 10cm 長さ 128cm 
                  
                   
                  
                  ¥132,000 
                  (¥120,000)
                  
                   
                  
                   
                  グランドいちめんにドット模様、薔薇模様の可愛い系アランソン
                  
                  1665年に王立レース製作所が置かれレースの街として
知られていたアランソンで作られたニードルポイントレース、アランソンレースです。18世紀、パリの北西部、ノルマンディー地方の隣りあった街アランソン
とアルジャンタンではそれぞれニードルポイントレースが作られていましたが、元々アランソンレースよりもアルジャンタンレースの方が発祥が古いとされ、そ
のいちめんにブランケットステッチ(ボタンホールステッチ)を施したアルジャンタンレースのグランドを簡略化したものがアランソンレースといわれていま
す。 
                      
                     
その18世紀のアランソンレースが100年近くの月日を経て進化したのがこちらの19世紀のアランソンレースです。レースの技法が完成され、もっとも華や
かなレースが作られた19世紀のフランスを代表するレースです。同時代にアランソンを模倣して作られたベルギーのニードルポイントレース、ポワン・ド・
ガーズと比べて圧倒的に作られた数の少ない稀少なレースです。 
                      
                     
1883年にエミール・ゾラによって書かれた小説「ボヌール・デ・ダム百貨店」の中にも貴婦人がアランソンレースを万引きするシーンが登場しますが、その
ようなことからもこのレースが当時の女性の憧れの的で、非常に高価なレースであったことが分かります。 
                      
                     
こちらのレースは、薔薇などのお花と二種類のニードルによる繊細な透かし細工の組合せ、裾は波状にスカラップになっていて、いずれも様々な透かしの細工が
駆使されています。繊細なアランソングランドには、アランソンではよく目にする愛らしいドット模様。グランドの中央にツタ、もしくは昼顔を思わせる葉っぱ
が連なる模様(ヨーロッパではつたは「永遠」、昼顔は「愛の絆」を意味します。)。 
                      
                     
レースの縁や模様のアウトラインには白馬のしっぽの毛が縫い込まれ、手で触っていただくと麻の質感だけではない独特のシャリ感を感じていただくことが出来
ます。同時代のベルギーのニードルポイントレース、ポワン・ド・ガーズとはまた違った感触、雰囲気を是非味わっていただきたいです。 
                      
                     上端のリジエに僅かな傷み、ネットにほんの僅かなホールがあるものの、大変良好な状態のボーダーです。ご希望の方には額装も承りますのでお気軽にご相談下さい。 
                      
                     ※アランソン(ニードルポイントレース)についてはこちらをご参照ください。 
                      
                     商品についてのご質問等は、お気軽にメール・電話・FAXにてお問い合わせください。ホームページに掲載以外の画像もご希望に応じて送らせて頂きます。  
                      
                   
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