パンジーを模したパレ・ロワイヤルの紋章、このケースは何!?
こちらはパッチケース、現代を生きる私達には馴染みがありませんが、それは「つけぼくろ入れ」のこと。当時、「つけぼくろ」はお洒落の必須アイテム。黒の別珍の生地をハート形や星形に小さく切って、顔に糊で貼ったのだそう。そして、付ける顔の位置にそれぞれ意味あいがあったのだとか。(例えば、「ただいま彼氏募集中!」とか。笑)
デイジーを模した繊細な手彫り彫刻。こんな薄いケースなのに、しっかり閉まる当時の職人技にも感動してしまいます。「パレロワイヤル」は、パリの中心地、ルーブルからも程近いアーケード商店街パレ・ロワイヤル(現在でも散策することが出来ます。)の中に当時、存在した貴婦人のための手芸道具や身の回りの品々を扱った老舗。貴族や大ブルジョワの令嬢がお嫁入りする際に、ここで嫁入り道具を誂えたと伝えられています。その時代の華やかな雰囲気を感じることが出来る美しいアイテムです。
このスミレの紋章はパレ・ロワイヤルの証。ゴールドのプレートにスミレの模様がエナメルで細工されています。素材感の美しいマザーオブパールにゴールドの紋章がよく映える美しいケースです。高貴な女性の持ち物だったに間違いないアイテムです。
※パレ・ロワイヤルの場所についてはこちらをご参照ください。
商品についてのご質問等は、お気軽にメール・電話・FAXにてお問い合わせください。ホームページに掲載以外の画像もご希望に応じて送らさせて頂きます。