ブルジョワの少女達の戸外の遊びのシリーズ、
ボン・マルシェカードのセット
こちらは世界で一番最初に出来たデパート、パリの左岸にあるボン・マルシェ(当時の様子はエミール・ゾラの小説「ボヌール・デ・ダム・百貨店」に描かれています。)が、19世紀後期に販促のために無料で配っていたカードです。当時は、シリーズを揃えたいがために皆がデパートに足を運んだのだとか。これらのカードは、6枚もしくは12枚セットで印刷された石版印刷(リトグラフ)製のカードで、カラー印刷がまだ珍しかったこの時代、大変人気を博した伝えられています。
少女達がお庭で遊んでいるシーンが可愛いシリーズ、ボン・マルシェカード
の“A la
ferme(農園で)”の6枚セットです。それぞれのカードにも“A
la ferme(農園で)” “Le jardin des
bebes(子供達の庭)” “Pour le
dessert(デザートのために)” “L'heure du
repas(えさの時間)” “Une bonne
friture(美味しい(小魚の)フライ)” “Sur la
riviere(川の上で)”のタイトルが付けられています。
少女達が農園で遊ぶ可愛いカードセットです。贅沢な帽子や衣装、可愛いタブリエ(エプロン)姿などから、当時のブルジャワ家庭の子供達の様子をうかがい知ることが出来ます。タイトルは“A
la
Ferme(農園で)”ですが、マリー・アントワネットが愛した「王妃の村里」のような、「農村ごっこ遊び」のシーンだったと考えられます。
(フレームは現行品です。カードの鮮やかな赤い色合いに合わせて、淡いグリーンのマットをセットしました。)
※ボン・マルシェカードについてはこちらをご参照ください。