紙タグ付き、華麗なシルク織物の生地見本

縦に繊細な畝のあるクリーム色の地にアイボリーのお花の地模様、大輪のワインカラーのお花、ブルーやイエローの小花を組合わせたブーケ模様が飛ぶ華やかなシルク織物です。

元々インテリア用の生地だと思われるしっかりとした生地で、生地見本のサンプルだったため当時の紙タグが付いたままの状態です。（紙タグは糸で付けられて いるので簡単に外すことが出来ます。）左端が「耳」になっています。デッドストックで未使用と思われる大変良好な状態です。このようにコンディションの良 いジャガード生地は、昨今非常に少なくなってきています。

こうしたジャガード織の織生地は当時、シルク織物で有名なリヨンで織られました。リヨンの絹織物は16世紀半ばにイタリアから絹がもたらされたことに端を発し、19世紀にはヨーロッ パ最大の絹織物の街として繁栄を築きました。18世紀後半、ヴェルサイユ宮殿のファブリック類がすべてリヨンに発注されていたことはよく知られています。 京都の西陣織も、19世紀後期にフランスに派遣された日本の職人がリヨンで習得したものです。

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