バンシュレースはベルギーのバンシュ地方で織られたボビンレース、非常に繊細な糸を使い最初から最後まで同数のボビンで織られ、蜘蛛の巣を思わせる不確定な糸の運びが特徴、ギンプ(アウトライン)が見当たらないレースとしても知られています。
18世紀になりエレガントなロココスタイルが流行すると、それに合わせて華麗で軽やかなレースが求められ、それまでのグロ・ポワンなど重厚なヴェネチアン
レースに替わって人気となりました。18世紀に最盛期を迎えるバンシュですが、19世紀にはほとんど作られなくなります。(1862年にヴィクトル・ユー
ゴーによって書かれた「レ・ミゼラブル」の中に、コゼットが婚礼のお祝いとして贈られた古い衣装として登場します。)
そんな18世紀のバンシュを再現した数少ない19世紀のバンシュのハンカチです。緻密なボビンによる細工で、お花を模した繊細なポワン・デスプリの細工、
縁にびっしり細工された極小のピコット、デッドストックで未使用と思われる大変良好な状態です。ご希望の方には額装も承りますのでお気軽にご相談下さい。
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