L-97-13
バンシュ ボーダー
 











年代:ベルギー18世紀前期
材質:リネン
SIZE:幅 2.5cm 長さ 248cm

96,800
(¥88,000)

軽やかで柔らかい、独特の感触のバンシュレース
バンシュレースはベルギーのバンシュ地方で織られたボビンレースで、非常に繊細な糸を使い最初から最後まで同数のボビンで織られた連続糸のレースで、蜘蛛の巣を思わせる不確定な糸の運びと独特の雪柄が特徴、ギンプ(アウトライ ン)が見当たらないレースとしても知られています。18世紀になりエレガントなロココスタイルが流行すると、それに合わせて華麗で軽やかなレースが求められ、それまでのグロ・ポワンなどの重厚なレースにかわって人気となりました。

こちらは18世紀前期と思われるバンシュのレースです。曲線が優美な、開いたチューリップを思わせる植物模様で、模様と模様の間は雪柄で覆われています。縁の部分には極小のピコットが付け られています。

その軽やかさ、柔らかな感触から当時の糸の細さをしのぶことが出来ます。当時、こうした繊細なレースを織ることが出来る優秀なレース職人がいたことはもちろんですが、レースに使うための極細の糸を撚ることが出来る職人も存在したということでしょう。(当時、レース糸に使われていた麻の品種は、その後絶滅してしまったため、現在では存在しません。また、フランドルレースの糸の原料である麻を栽培するには非常に多くの工程があり、その作業自体も大変デリケートで手間のかかることだったと伝えられています。)

非常に長いサイズであることも特徴で、経年変化によるごく薄いしみがありますが、レースそのものは18世紀のレースにもかかわらず大変良好な状態です。古いボビンレースの魅力、味わい深さを十分感じていただけるとレースです。

19世紀よりも前のレースがお好きな方におすすめ、18世紀のレースは最近非常に貴重になってきています。ご希望の方には額装も承りますのでお気軽にご相談下さい。

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