L-92-25

ホワイトワーク ケープ

 

 

 


年代:フランス19世紀中期
材質:リネン・シルクリボン
SIZE:W 70.5cm×H 73cm

SOLD

繊細なホワイトワーク、薔薇模様の霞のような襟飾り

透けるような素材感の 薄いローン地に緻密な薔薇模様の手刺繍、9枚のパネルを組合わせた霞のように軽やかなケープです。それぞれのパネルに薔薇模様の立体的な白刺繍、薔薇の花 芯には9種類すべて違うフィリングが施されています。首回りにはさらに繊細な花模様の刺繍が施されており、ケープの周囲には花模様のハンドのヴァランシエ ンヌの裾飾りが付けられています。首回りの縁飾り、パネルとパネルをつなぐボーダーも同じくヴァランシエンヌによるものです。襟元でリボンを結んで留めら れるようになっています。

フランスのホワイトワークでは、ボネのために細工されたものが多く見られますが、いずれもアランソンなどのレースの産地で作られたと思われ、特にフィリングの細工にはアランソン同様、ニードルによる透かしの細工が見られます。

また、縁を飾るヴァランシエンヌレースの特徴としては、グランドがはっきりしていて編み目が緻密なこと、トワル(生地)の部分がフラットで均一な素材感が 挙げられます。現在、 一般に「アンティークのヴァランシエンヌ」として流通しているものの多くが、19世紀後期から20世紀初頭に作られたマシーンによる下着に付ける用途の レースですが、このケープには、そのようなマシーンのものとは一線を画す上質なハンドのボビンレースが使われています。

現代には存在しない薄いローン生地、繊細な手刺繍、ヴァランシエンヌレースのいずれも、アンティークならではの魅力が感じられます。ローン地に僅かな傷みはあるものの、デリケートな素材、繊細な細工にもかかわらず良好な状態です。

商品についてのご質問等は、お気軽に
メール・電話・FAXにてお問い合わせください。ホームページに掲載以外の画像もご希望に応じて送らせて頂きます。 

BACK

HOME