タティングレースの起源は一説によると古代エジプトにまで遡る事が出来、16世紀のイタリアで基礎的な技法が出来たといわれています。ボビンのように大がかりな道具を使わずに小さな舟形のタティングシャトル(Sewingのツールのページをご参照下さい。)を使うだけでだけで出来るため、18〜19世紀のイギリスでは貴族の女性の間で大変流行したと伝えられ、タティングシャトルを手にした貴族の女性の肖像画が沢山描かれました。
このパラソルは19世紀半ばの結び目のある古い編み方のタティングレースをアイボリーの色合いの薄いシルクタフタの上に重ねた上品なパラソルです。豪華な手彫り彫刻のアイボリーハンドル、裏側は表側と同じくアイボリーの色合いのごく薄いシルク地、ゴージャスで繊細な雰囲気のパラソルです。
トップのアイボリー製のリングに付けられたハンドメイドのタッセルもポイント、ハンドルを半分に折りたたむことも出来ます。当時の貴婦人のアクセサリーでもあり、当時の貴婦人の様子を伝える貴重な一品です。表側、裏側のシルク地に僅かな傷みはあるものの、こうしたパラソルではまずまず良好な状態といえるでしょう。こうしたタティングレースのパラソルは、昨今見つけるのが非常に困難なアイテムのひとつになっており、コレクションにおすすめ一点です。
(エンジェルコレクションは環境省・経済産業省が許可する象牙・タイマイ等を取り扱う「特定国際事業者」です。)
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