L-81-8

メヘレン ボーダー

 

 

 


年代:ベルギー18世紀後期
材質:リネン
SIZE:W 10.5cm×H 85cm

132,000
(¥120,000
)

“Potten Kant”のお花模様が魅力、
メヘレンのボーダー

こちらはフランドル地方メヘレンで作られたボビンレース、18世紀後期のメヘレンのボーダーです。メヘレンはフラマン語(オランダ語)での呼び方で、フランス語ではマリーヌ、英語ではメクリンとも呼ばれています。大変細い糸を使っ たことから「幻のレース」と呼ばれ、しなやかでデリケートな質感に特徴があります。また、その繊細な糸を使った技法から、数あるレースの中でも、もっとも早くに衰退してしまったと言われてい ます。

この時代のレースにしてはポットに生けられた薔薇の表現が非常に写実的、こうした模様はPotten Kant (ポテンカント)と呼ばれ、受胎告知に由来することが知られています。同時代の様々なフランドルのレースに同様な模様のものを見ることが出来ることから、当時こうした模様のレースが流行したものと思われます。

中央の薔薇とその周囲の葉っぱや蕾模様、それぞれのトワル(生地)の部分をご覧いただくと現代ではあり得ないごく細い糸で織られている事が分かります。ま た、模様の周囲にはギンプと呼ばれる太い糸によるアウトラインが見られます。薔薇のお花の周りの透かしになった繊細な細工もすべてボビンによるものです。 また、メヘレンのグランドは、メヘレン特有の六角形のネットの上下2辺が太くなった独特な織り方に特徴があり、このレースもルーペでご覧いただくとメヘレ ン特有のグランドが確認出来ると共に、このレースがどんな細い糸で織られたかが分かります。

古い広巾リボンに簡単に縫い留められた状態のボーダーです。この時代のレースとしては大変良好な状態です。19世紀よりも前のレースがお好きな方におすす め、古いレース特有の味わい深いレースです。18世紀のレースは最近ぐっと貴重になってきています。ご希望の方には額装も承りますのでお気軽にご相談下さ い。

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