存在感のあるグレイハウンドの紋章
伯爵夫人のホワイトワークの婚礼用ハンカチ
薄いローン生地に、手刺繍のホワイトワークを施した貴婦人のための婚礼用のハンカチです。縁を飾る格子状の模様、メダイユ形のフレームの中に細工された愛らしいお花模様も特徴です。(花芯の中の透かしの細工はアランソンレースを思わせます。)縁飾りには、サテンステッチで表現されたパルメットを思わせる三枚の立体的なリーフ模様、その周りは極小のステッチが施されています。(パルメットとパルメットの間の、アイレットワークを施した小さなお花模様も愛らしいです。)
何よりも印象的なのは、盾の両側にしなやかな2匹のグレイハウンドが立ち、その上にフランスの「伯爵家」を意味する王冠が掲げられた大振りな紋章です。王冠とグレイハウンドに施されたサテンステッチは非常に高い密度で刺繍されています。グレイハウンドは、ヨーロッパの貴族の間では古くから愛されてきた動物で、紋章学においては「忠誠」「勇敢」「敏捷性」の象徴として知られています。(古くはヘンリー7世の紋章にもグレイハウンドが組み合わされています。)また、この紋章は中央の盾の部分の「太陽」を思わせる文様も興味深いです。
当時、こうしたハンカチはいわゆる手に持つアクセサリー。貴族や大ブルジョワなど限られた女性のためのもの、婚礼のために誂えられたと思われる贅沢で美しいハンカチです。
このようなホワイトワークのハンカチは、当時、フランスの一大レース産地だったアランソンで作られたと伝えられています。この時代にしかあり得ない、手仕事の粋が凝縮された美しいハンカチです。
絵のように飾っていただけるため、額装がおすすめです。ご希望の方には額装も承りますのでお気軽にお問い合せ下さい。
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