紅茶のアール・グレイ、
グレイ伯爵家にまつわる黒絹のレース、キャップクラウン
紅茶のアール・グレイはお好きですか?こちらは、紅茶のアール・グレイと縁の深い第2代グレイ伯爵チャールズの妻エリザベス・グレイ(1776-1861)が所有していたとされるレースです。紅茶のアール・グレイの起源については様々な説がありますが、グレイ家によると、当時、ノーサンバーランドにあるグレイ家の邸宅、ハウイック・ホールの水質に合わせて、中国の官僚が第2代グレイ伯爵のために特別にブレンドしたもので、特にベルガモットを使って伯爵家の地元の水に含まれる石灰分を中和したとされています。その後、グレイ伯爵夫人エリザベスがロンドンの社交界のホステスとしてこの紅茶を振る舞い、大変好評を得たとか。現代でもあまりにも有名な紅茶のひとつです。
シャンティイレースは17世紀半ばパリの北イル・ド・フランスのシャンティイで生まれた黒絹のボビン・レースです。18世紀後期にはルイ15世の愛人だったデュバリー夫人やマリー・アントワネットに愛されましたがフランス革命と共に衰退。ナポレオンの庇護の元19世紀初頭に復活しました。1840年代以降はノルマンディーに生産は移り、カーンやバイユー、そしてベルギーでも同様なレースが作られました。19世紀半ばには、ナポレオン三世の后、スペイン生まれのユージェニーに愛され、当時は華やかな色彩のドレスにシャンティイレースを飾ることが大流行しました。
キャップクラウンとは、17世紀から19世紀にかけてヨーロッパの高貴な女性が着用していた「頭飾り」のことです。元々は、ラペットやフリルと一緒に装着される半円形や丸形の頭飾りのことを指しましたが、19世紀になり、ラペットと一体化され、このような形になりました。
頭頂部には、18世紀のレースに由来する吉祥文、受胎告知を意味する模様、ポット(バスケット)に大輪の薔薇もしくは芍薬(いずれも聖母マリアを表すモチーフです。)やキリストの身体を表す小麦、ジギタリス?が生けられた模様が細工され、縁にはぐるりと大輪の薔薇模様。両側のラペット部分は葉っぱの模様が細工されたハンドメイドのシャンティイレースです。(シャンティイレースにはマシーンレースも存在します。)
シャンティイはアンティークレースでは数少ないシルク製、シルク特有のしなやかな感触が特徴のレースです。シルク製にもかかわらず大変良好な状態です。(こちらのキャップクラウンには、英文による簡単な資料が付属しています。)
普段から絵のように飾ってお楽しみいただけるため、額装もおすすめ。ご希望の方には額装も承りますのでお気軽にご相談下さい。
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