L-119-8
ホニトンレース パラソルカバー
 

 












年代:イギリス製19世紀後期
材質:リネン
SIZE:直径 62cm

SOLD
大振りでゴージャス、ホニトンレースのパラソルカバー

イギリスを代表するボビンレース、ホニトンレースはイギリスのデボンシャーの街ホニトンで作られました。元々、ホニトンのレースメーカーがブリュッセルでデュシェスレースのレースメーカーから学んだということもあり、両者のレースは非常に似通っています。1840年にヴィクトリア女王が、それまでの王室の伝統のウェディングスタイルだった宝石や金糸銀糸の豪華な刺繍を施した式服のかわりに、ホニトンレースをあしらった真っ白なイギリス製のシルクドレス、同じくホニトンレースで出来たヴェールを身に着けたことから、ホニトンレースは一躍有名になりました。そのクオリティに感動した女王は続けて第一子であるヴィクトリア王女のために洗礼式用のベビードレスを注文し、それは現在のイギリス王室にも伝わっています。

ホニトンレースはベルギーのデュシェスレースをお手本にしたレースだけにデュシェスレースととてもよく似ていますが、輪郭線のはっきりしたデュシェスに比べ、フラットな印象で、同じ薔薇模様にしても華やかなデュシェスに比べると素朴で愛らしい雰囲気が感じられます。

こちらのパラソルカバーは、イギリスの著名なホニトンレース研究者で、ダーティントン芸術大学、オックスフォード大学を構成するエクセター・カレッジで長年教鞭をとっていたエルシー・ラクストン(Member of British Empire 大英帝国勲章受章者で、日本ではタティングレースの第一人者として有名な聖光院有彩先生の師でもあります。)のホニトンレースのコレクション。(イギリス王室に伝わるホニトンレースを紹介したラクストン女史と聖光院(福山)有彩先生の共著
“ROYAL HONITON LACE”はエンジェルコレクションの店頭でもご覧いただけます。)

パラソルを8分割し、そのひとつひとつに互い違いに二種類、イギリスらしい薔薇模様で覆った大振りでゴージャスなホニトンレースです。薔薇の花芯部分や、その他の植物模様には、びっしりと極小のleafやtallyの透かしの細工が施されています。模様と模様とつなぐバー、パラソルカバーの周囲には、極小のピコットが精緻に付けられていて、隅々まで細やかな細工が施されています。

後の時代にテーブルマットとして使われたのでしょうか、中央の石突きのための小さな穴は同じくホニトンレースの小さなパーツで塞がれています。大きなサイズのホニトンレースですが、決して模様が大きい訳ではなく、とても繊細な緻密な作りです。これほど豪華なホニトンレースは初めて目にしました。ホニトンレースの非常にエレガントなアイテムです。大変良好な状態です。

当時、パラソルは高貴な女性のアクセサリーのひとつで、散歩(社交の場)の際の小道具でした。きっとシルク地の上にこのレースが重ねられていてレースが良く映え、アイボリー等の凝ったハンドルが着けられていたことでしょう。当時どのような女性が手にしていたのか想像が広がります。

普段から絵のように飾ってお楽しみいただけるため、額装もおすすめ。半分に折ってポールに掛けて窓飾りや、テーブルマットとしてお使いいただくのも良いと思います。ご希望の方には額装も承りますのでお気軽にご相談下さい。

商品についてのご質問等は、お気軽に
メール・電話・FAXにてお問い合わせください。ホームページに掲載以外の画像もご希望に応じて送らせて頂きます。

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