L-118-7
ブリュッセルレース ボーダー















年代:ベルギー18世紀前期
材質:リネン
SIZE:幅 15cm  長さ 160cm

165,000
(¥150,000)
「豊穣の印」葡萄や「生命力」を表すシュロの模様、
ブリュッセルレースのボーダー

ふんだんに細工された「豊穣」を意味する葡萄や、常緑で乾燥気候に耐えうることから「生命力」を表すシュロの模様。東インド会社を通じてヨーロッパに流入し、ヨーロッパで流行したインド更紗由来と思われるエキゾチックな植物模様が特徴の18世紀前期と思われるブリュッセルレースのボーダーです。

細い糸で織られたため、トワルは薄く、沢山の葡萄の実には透け感があります。シュロが植えられたポットや、その他の部分にも、バンシュなどフランドルのレースではよく目にする雪柄(中央に穴の空いたヤマウズラの目を意味するパートリッジ・アイ)や、ファイブホールグランドで埋められた箇所が数多くあります。模様と模様は繊細なバーでつながっていて、そのバーには極小のピコットが付けられています。縁の部分にも、同じく極小のピコットが見られます。

「ヨーロッパのレース ―ブリュッセル王立美術歴史博物館所蔵」の81ページに、このレースと構成のよく似たレースが掲載されています。シュロの模様や雪柄やファイブホールグランド、ピコット付きのバーでつながっている点もよく似ています。

この時代のボーダー状のレースは、ドレスの装飾に使われたり、その後家具の飾りに転用されたり、またその逆であったり、様々な使われ方をしてきました。また、ヨーロッパでは、こうしたレースは財産のひとつとみなされ、代々一族の女性達が受け継いでいくことが常でした。

300年程前のレースではありますが、非常に良好な状態。右端60cmと30cmの位置に、当時つないだ箇所があります。また、左右両端とも切れっぱなしではなく、始末された状態であることもポイントです。その時代らしさを感じていただけるレースです。

この時代の上質なレースが巡り会うことは、21世紀の現代では非常に稀です。19世紀よりも前のレースがお好きな方にはおすすめ、古いレース特有の味わい深いレースです。ご希望の方には額装も承りますのでお気軽にご相談下さい。

商品についてのご質問等は、お気軽に
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