L-117-59
翡翠(かわせみ)のホワイトワークのハンカチ
(フレーム付き)
 

 


















年代:フランス製19世紀中期
材質:リネン/木・ガラス(額)
SIZE:ハンカチのサイズ W 51cm×H 51cm
フレームのサイズ 
W 58.5cm×H 58.5cm×D 2.5cm
SOLD
「夫婦円満」のシンボル翡翠(かわせみ)のホワイトワークのハンカチ

19世紀のフランスの白刺繍、ホワイトワークの婚礼用のハンカチです。いちめんに鳥と薔薇のガーランドが細工された模様に“CB”の花文字のイニシャルモノグラム、周囲は愛らしいお花模様のボビンレース、ホワイトワークのハンカチでは定番のヴァランシエンヌレースで飾られています。

この鳥はギリシャ神話にも登場する翡翠(かわせみ)と思われる刺繍。ギリシャ神話には、女性アルキュオネーが夫ケーユクスと共に姿を翡翠へと変え、2羽でつがいを組んで仲良く暮らし続けたという逸話があり、翡翠の模様は「夫婦円満」を示すことから、婚礼用のハンカチのモチーフに選ばれたものと思われます。

このようなホワイトワークのハンカチは、当時、フランスの一大レース産地だったアランソンで作られたと伝えられています。この時代にしかあり得ない、手仕事の粋が凝縮された美しいハンカチです。

当時、こうしたハンカチはいわゆる手に持つアクセサリー。貴族や大ブルジョワなど限られた女性のためのもの、婚礼のために誂えられたと思われる大変贅沢で美しいハンカチです。

薄いローンの生地いちめんにたっぷりと細工された立体的で密度の高い刺繍が特徴。ステッチによる翡翠の羽根の繊細で写実的な表現が秀逸。薔薇のガーランド模様も立体的に細工されています。経年変化で、刺繍糸から灰汁が出たため、刺繍部分に薄い変色、生地に傷みと補修された箇所がありますが、額装品のため、これ以上劣化が進むことはありません。完璧な状態ではありませんが、その時代の刺繍職人の熟練した仕事振りを堪能していただけるレースです。

こちらは既に額装してあるため、普段から絵のように飾ってお楽しみいただくことが出来ます。

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