「忠誠」「献身」の象徴のカーネーション模様、ホワイトワークのハンカチ
19世紀のフランスの白刺繍、ホワイトワークの婚礼用のハンカチです。薄いローン生地に華麗なカーネーションの刺繍。カーネーションは、「深い愛情」「忠誠」「献身」などを意味し、15〜16世紀のルネッサンス絵画では、婚約の場面で描かれる定番のお花でした。
ハンカチの一角には、カーネーションを組合せた大振りな“R”のモノグラム刺繍が細工されていて、周囲は広巾の豪華な花模様のボビンレース、ホワイトワークのハンカチでは定番のヴァランシエンヌレースで飾られています。
密度の高いカーネーション模様と周囲を飾るヴァランシエンウレースのバランスも良い、美しいハンカチです。カーネーション模様の刺繍は、繊細で緻密なステッチで、是非実際にルーペでご覧いただきたいです。
このようなホワイトワークのハンカチは、当時、フランスの一大レース産地だったアランソンで作られたと伝えられています。この時代にしかあり得ない、手仕事の粋が凝縮された美しいハンカチです。
当時、こうしたハンカチはいわゆる手に持つアクセサリー。19世紀のブルジョワの子女の婚礼のために誂えられた、贅を尽くしたエレガントなハンカチです。大変良好な状態です。
普段から絵のように飾ってお楽しみいただけるため、額装もおすすめ。ご希望の方には額装も承りますのでお気軽にご相談下さい。
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