L-116-15
アイリッシュクロシェ テーブルマット
 
 








年代:フランス19世紀後期
材質:リネン
SIZE:W 59cm×H 44cm

36,300
(¥33,000)
薔薇や葡萄、様々な模様が編み込まれた
アイリッシュクロシェのテーブルマット

薔薇や葡萄などの「豊穣の印」を意味するモチーフ、他にもシャムロックなど様々な植物模様がモチーフが、細い糸で編み込まれた非常に手の込んだアイリッシュクロシェのかぎ針編みのテーブルマットです。アイリッシュクロシェで作られたテーブル回りのレースとしては比較的大振り、円形のドイリーが一般的のため、長方形の形も珍しいです。

立体的な手編みのモチーフが特徴的で、縁のグランドがひとまわり小さな編み目になっている点もポイント。また、そのグランドに付けられたピコットがとても繊細。アイリッシュクロシェで作られたレースとしては、特徴的なアイテムだと思います。状態も大変良好です。

こうしたアイリッシュクロシェの編み方を考案したイギリス在住だった手芸家リエゴですが、Mademoiselle Eleonore Riego de la Branchardiereが正式名で、アイルランド人の母と亡命スペイン系フランス貴族の父の間に生まれました。(本人はマドモアゼル・リエゴと呼ばれるのを好んだという記述を見つけましたので、本人の中ではフランス貴族の血にプライドを持っていたのでしょう。)若い頃から手芸に長けていたリエゴは18歳でかぎ針編みのパターンブックを出版し、生涯手芸に関する72冊の本を出版しました。また、彼女が出版したアイリッシュクロシェのパターンブックは、1845年から1852年に渡ったアイルランドの大飢饉の折、多くのアイルランドの人々を飢饉から救う手助けになりました。

1851年、彼女は第一回ロンドン万国博覧会に参加し、スペインのレースやその他の高価なニードルレースを絶妙に模倣したかぎ針編みで金賞を受賞しました。1855年、1862年、1872年の万博でも賞を受賞しています。そして、19世紀半ばには、結び目のない、ピコットの部分を編みつなぐ現代の技法に近いタティングレースを考案し、それにより、より多くの女性がタティングレースを作るきっかけになりました。また、ヴィクトリア女王の母ケント公爵夫人などロイヤルファミリーの御用手芸家としても活躍しました。1887年、リエゴは59歳の生涯を閉じました。

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