年代:フランス19世紀末
材質:リネン
SIZE:幅15.5cm 長さ 55cm
¥47,300
(¥43,000)
興味深い中世の人物像、繊細なマシーンレースボーダー
こちらはフランス北部カレーの有名工房で織られたマシーンレース(リバーレース)のボーダーです。マシーンレースのレース織機は、イギリスのジョン・リバーズ(1786年〜1848年)により、1813
年にノッティンガムで製造され、手作りのボビンレースと同じ方法で作られたため、約1,000本と糸の数が非常に多く、手工芸に近いため、熟練した職人にしか取り扱いが出来なかったと伝えられています。また、低速機のため生産性が低く、機械レースの中では、高価なレースでもありました。イギリス政府は機械レース産業を独占するためリバーレース機の輸出を固く禁じましたが、1816年にドーバー海峡を越えてフランスに機械が持ちこまれ、その後、カレーは機械織りレースの一大産地となりました。
こちらは中世の男女を表現した人物像が興味深く、非常に繊細で複雑な模様。多くのレースの書籍に掲載されているリバーレースを代表とする有名なレースです。手元の書籍では、「ヨーロッパのレース―ブリュッセル王立美術歴史博物館所蔵」に、また“450
Years of Lace: An Exhibition of Fine Antique
Lace from the Collections of the Allhallows
Museum”にも掲載されているレースの歴史の中では、重要なレースです。大変良好な状態です。
十数年前にほぼ同じ模様のレースが入荷したことがありますが、今回はその時のレースよりも広巾です。ご希望の方には額装も承りますのでお気軽にご相談下さい。
商品についてのご質問等は、お気軽にメール・電話・FAXにてお問い合わせください。ホームページに掲載以外の画像もご希望に応じて送らせて頂きます。
|