優美でゴージャス、たっぷりしたボリューム感
お花づくしの豪華な婚礼用レースショール
17世紀からベルギーのブリュッセルで作られていたボビンレース、ブ
リュッセルレース。ブリュッセルレースは長い年月の間に様々な変遷をとげ、19世紀にはそれまでのドロシェルグランドではなく、このようなチュールネット地に、ボビンレースで織ったパーツをひとつひとつアプリカシオン(アップリケ)したブリュッセル・アプリカシオンという形になりました。こちらはポワン・ド・ガーズと並び19世紀のベルギーを代表するレースです。
大きな逆三角形のチュールネットの中央にボビンレースによるゴージャスなブーケ柄、「豊穣の角」を思わせる麦の穂やジギタリスの模様、百合のお花模様、お花のガーランド模様、様々なお花がふんだんに細工された豪華な婚礼用のショールです。いずれのお花も非常に写実的に表現されています。縁にもぐるりとボビンによるお花の模様が細工され、左右、中央下側のそれぞれ三角の部分にはニードルによる透かしの細工も見られます。大きなサイズですが、密度の高さも感じられるレースです。
チュールの透け感が美しく、左右の巾は3mもの長さ、丈も3m近いたっぷりしたボリューム感。その中に沢山のお花の細工を詰め込んだ大変贅沢なショールです。19世紀の貴婦人のファッションを21世紀の現代に垣間見ることが出来る貴重なファッションアイテムです。
婚礼用のハンカチと同様、当時、こうしたレースは貴族や大ブルジョワの女性の婚礼のために誂えられたもの。大変贅沢で美しい貴重なレースアイテムです。僅かなホール、微細なスポットがあるものの、婚礼の際にしか使われなかったのでしょう、約150年の時を経た今でも、まだ糊の効いた感触で、大変良好な状態です。
商品についてのご質問等は、お気軽にメール・電話・FAXにてお問い合わせください。ホームページに掲載以外の画像もご希望に応じて送らせて頂きます。