L-113-51
メヘレン ボーダー
 
 










年代:ベルギー18世紀中期
材質:リネン
SIZE:幅 4.5cm 長さ 75cm

96,800
(¥88,000)

左右対称の植物模様、ふわりと軽い18世紀のメヘレンのボーダー

左右対称になった植物模様が特徴。そうした模様がいくつも連なり、模様の中には、バンシュなどにも見られる雪柄も細工されています。グランドはメヘレン特有、ドロシェルグランドに非常に良く似ているアイスグランドです。薄いトワル(生地)の縁にメヘレンの大きな特徴でもある撚りの甘い糸で細工されたはっきりとしたギンプ(モチーフの縁取りの太い糸)が見られます。

透けるほど薄いトワルからもこの時代ならではの非常に細い糸で織られている事が分かります。当時、こうした繊細なレースを織ることが出来る優秀なレース職人がいたことはもちろんですが、そレースに使うための極細の糸を撚ることが出来る職人も存在したということでしょう。(当時、レース糸に使われていた麻の品種は、その後絶滅してしまったため、現在では存在しません。)また、フランドルレースの糸の原料である麻を栽培するには非常に多くの工程があり、その作業自体も大変デリケートで手間のかかることだったと伝えられています。

細い糸で織られたこのような18世紀のフランドルのレースはまるで空気のように軽やか。メヘレンはフラマン語(オランダ語のベルギー方言)での呼び方で、フランス語ではマリーヌ、英語ではメクリンとも呼ばれています。19世紀にも作られ続けられましたが、18世紀のメヘレンと19世紀のメヘレンとの違いはデザインにおいても細工においても明白で、見比べてご覧になるのも興味深いと思います。

中央につなぎ合わせた箇所があり、両端は綺麗に始末されています。中央に一箇所、経年変化による5ミリ四方のしみがあるものの、裾の極小ピコットも綺麗な形のままで、300年近く前のレースとは思えないほどの大変良好な状態です。

19世紀よりも前のレースがお好きな方におすすめ、古いレース特有の味わい深いレースです。18世紀のレースは最近非常に貴重になってきています。ご希望の方には額装も承りますのでお気軽にご相談下さい。

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