L-113-11
メヘレン ボーダー
 
 










年代:ベルギー18世紀中期
材質:リネン
SIZE:幅 7cm 長さ 37cm

SOLD
「不老不死」を表す孔雀模様と「復活」を意味する蝶々、
「豊穣の角」の組合せ、18世紀のメヘレンボーダー

動物モチーフがお好きな方におすすめ!「不老不死」を象徴する「孔雀」と「復活」を意味する蝶々、「豊穣」を意味する角笛からお花が湧き出す「豊穣の角」のおめでたいモチーフの組合せ。フランドルのレースらしい薄いトワル(生地)の縁にメヘレンの大きな特徴でもあるはっきりとしたギンプ(モチーフの縁取りの太い糸)が見られるメヘレンのボーダーです。また、バンシュなどで有名な雪柄も大小、所々に見られます。

透けるほど薄いトワルからもこの時代ならではの非常に細い糸で織られている事が分かります。当時、こうした繊細なレースを織ることが出来る優秀なレース職人がいたことはもちろんですが、レースに使うための極細の糸を撚ることが出来る職人も存在したということでしょう。(当時、レース糸に使われていた麻の品種は、その後絶滅してしまったため、現在では存在しません。また、フランドルレースの糸の原料である麻を栽培するには非常に多くの工程があり、その作業自体も大変デリケートで手間のかかることだったと伝えられています。)

The Identification of Laceの91ページに、こちらのレースとソックリな孔雀模様のレースが掲載されています。もしこちらの書籍をお持ちの方は、是非見比べてみて下さい。当時は医療事情も現代と大きく違っていたので、日本の呉服と同じように、こうした縁起の良い模様を身に纏うことで、健康や幸せを祈ったのかもしれません。

300年近く前のレースとは思えないほどの大変良好な状態です。19世紀よりも前のレースがお好きな方におすすめ、古いレース特有の味わい深いレースです。18世紀のレースは最近非常に貴重になってきています。ご希望の方には額装も承りますのでお気軽にご相談下さい。

商品についてのご質問等は、お気軽に
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