L-108-7
アイリッシュクロシェ ベビーシューズ
 
 





 


年代:フランス製19世紀後期
材質:コットン・シルクリボン
SIZE:W 3cm×H 8.7cm×D 10.3cm

SOLD
繊細なアイリッシュクロシェのベビーシューズ

トウには二重にもなった花びらの薔薇モチーフ、細い糸で編まれた繊細なアイリッシュクロシェのベビーシューズです。とても細かい網目で、それぞれサイド二箇所を細いピンクのシルクリボンで結わえる仕様、こちらはふんわりと赤ちゃんの足を包むファーストシューズです。

お人形にもおすすめ。ベビーボネなどの赤ちゃんにまつわるアイテムやカード等と一緒にディスプレイしていただいても素敵です。
大変良好な状態です。

こうしたアイリッシュクロシェの編み方を考案したイギリス在住だった手芸家リエゴですが、Mademoiselle Eleonore Riego de la Branchardiereが正式名で、アイルランド人の母と亡命スペイン系フランス貴族の父の間に生まれました。(本人はマドモアゼル・リエゴと呼ばれるのを好んだという記述を見つけましたので、本人の中ではフランス貴族の血にプライドを持っていたのでしょう。)若い頃から手芸に長けていたリエゴは18歳でかぎ針編みのパターンブックを出版し、生涯手芸に関する72冊の本を出版しました。また、彼女が出版したアイリッシュクロシェのパターンブックは、1845年から1852年に渡ったアイルランドの大飢饉の折、多くのアイルランドの人々を飢饉から救う手助けになりました。

1851年、彼女は第一回ロンドン万国博覧会に参加し、スペインのレースやその他の高価なニードルレースを絶妙に模倣したかぎ針編みで金賞を受賞しました。1855年、1862年、1872年の万博でも賞を受賞しています。そして、19世紀半ばには、結び目のない、ピコットの部分を編みつなぐ現代の技法に近いタティングレースを考案し、それにより、より多くの女性がタティングレースを作るきっかけになりました。また、ヴィクトリア女王の母ケント公爵夫人などロイヤルファミリーの御用手芸家としても活躍しました。1887年、リエゴは59歳の生涯を閉じました。

商品についてのご質問等は、お気軽にメール・電話・FAXにてお問い合わせください。ホームページに掲載以外の画像もご希望に応じて送らせて頂きます。
 

BACK
HOME