繊細なチュールにシルクのフランスの洗礼式用ベビードレス

襟元にフリル、可愛いパフスリーブ、アイボリーのシルクにふわりとした刺繍入りのコットンチュールを重ねたロング丈、豪華なフランスの洗礼式用のドレスです。ブルジョワや貴族の子女のために作られた愛らしくて贅沢なドレスです。

前側のスカート部分には縦にフリルとシルクリボンが付けられ、アシンメトリーで4箇所にシルクのリボン飾りが。ウエスト部分とパフスリーブの袖口にも同じシルクリボンがあしらわれています。

後ろ側は、首元とウエスト部分をリボンで結ぶ仕様になっていて、チュールの部分はつながっていないデザインです。裾の部分のチュールはスカラップになっていて、繊細な刺繍です。

手縫いによる上質な仕上げで（当時既にミシンはありましたが、ミシンで縫ったものよりも人間が手で縫ったものの方が、仕上がりはずっと綺麗でした。また、シルクやチュールなどの繊細な素材には手縫いの方が向いていました。）、丈が長いこともあり、大変見応えのあるドレスです。

当時、こうした手の込んだドレスは、いわゆる良家の子女（男の子も女の子も）のために作られたもの。洗礼式のためのセレモニー用のドレスです。洗礼式用のベビードレスは、僅かな時間しか着せられなかったセレモニー用のドレスですし、その子供の誕生を祝う大切な記念の品だったということもあり、また、代々受け継ぐものでもありましたので、このように良い状態で出てくる物も少なくありません。裾のチュールにほんの僅かな補修のあとがありますが、ひだに隠れて分かりません。しみ等もなく、大変良好な状態です。

商品についてのご質問等は、お気軽にメール・電話・FAXにてお問い合わせください。ホームページに掲載以外の画像もご希望に応じて送らせて頂きます。