L-107-42
ホニトンレース ボーダー
 
 










年代:イギリス1720年代〜30年代
材質:リネン
SIZE:巾7.5cm 長さ127cm

96,800
(¥88,000)

インド更紗を思わせる模様、18世紀前半のボビンレース

1720年〜1730年代と思われるホニトンのボビンレース、ホニトンレースのボーダーです。同時代のレース全般に見られる、当時ヨーロッパで人気だったインド更紗を思わせるエキゾチックなデザイン。この時代らしい不思議なフォルムの花々やペイズリーを思わせる模様が織り出されていて、想像力を掻き立てます。

模様と模様をつないでいるのはドロシェル・グラウンド、模様の内側には5フォールグラウンドで細工されています。透けるほど薄いトワルで、そのトワルの部分からもこの時代ならではの非常に細い糸で織られている事が分かります。当時、こうした繊細なレースを織ることが出来る優秀なレース職人がいたことはもちろんですが、そのレースに使うための極細の糸を撚ることが出来る職人も存在したということでしょう。(当時、レース糸に使われていた麻の品種は、その後絶滅してしまったため、現在では存在しません。)

ブリュッセルレースはフランドルを代表するレースとしてあまりにも有名ですが、同時代、イギリスの南西部デヴォンのボビンレースは16世紀半ばにボビンレースに熟練したスペインからのプロテスタントの移民を受け入れた事から始まりました。また、18世紀末にはこれらの人々にさらに革命を避けて亡命してきたフランス人が加わり、イギリスのボビンレースの一大産地となりました。その後、19世紀にはヴィクトリア女王がデヴォンのボビンレースのひとつであるホニトンレー スを婚礼衣装に発注したことでも有名です。

裾部分には極小のピコットが綺麗な形で連なっていることから、非常に手入れされていたと思われます。両端は切れっぱなしでは無く、始末された状態です。中央部分に2箇所つなげた後がありますが、とても美しい仕事振りです。約300年前の物とは思えない程綺麗なコンディション、大変良好な状態です。


18世紀のレースは非常に貴重になってきています。19世紀よりも前のレースがお好きな方にはおすすめの、古いレース特有の味わい深いレースです。

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