L-106-47
ヴァランシエンヌ・バンシュ ボーダー
 











年代:ベルギー18世紀中期
材質:リネン
SIZE:幅 7cm 長さ 169cm

49,500
(¥45,000)

曲線が優美な植物模様、
軽やかな18世紀のヴァランシエンヌ・バンシュレース
バンシュ、ヴァランシエンヌは約50キロ離れたベルギー の町で、17世紀後半、2つの町の連続糸のボビンレースは、デザイン、質感、技術が似ていて、グランドのみによって区別出来ましたが、非常に判別が難しいレースでもあります。両方の町は1678年にフランスに併合され、バンシュは20年後にフランダースに返還されましたが、ヴァランシエンヌは返還されず、フランスに留まりました。 したがって、その後、バンシュはフランダースの特徴を維持し、ヴァランシエンヌは時代の経過と共にフランス好みに、白さと繊細さが特徴になりました。

バンシュレースはベルギーのバンシュ地方で織られたボビンレースで、非常に繊細な糸を使い最初から最後まで同数のボビンで織られ他連続糸のレースで、蜘蛛の巣を思わせる不確定な糸の運びと独特の雪柄が特徴、ギンプ(アウトライ ン)が見当たらないレースとしても知られています。18世紀になりエレガントなロココスタイルが流行すると、それに合わせて華麗で軽やかなレースが求めら れ、それまでのグロ・ポワンなど重厚なレースに変わって人気となりました。

現在はフランス領のヴァランシエンヌですが、元々フランドル地方に位置し、フランスよりもベルギーの影響を色濃く受けた地域でした。17世紀半ばヴァランシエンヌはアントウェルペンのレースから派生したとされ、そうした経緯からも、ヴァランシエンヌはフランドルのレースに非常に近いボビンレースのひとつとされています。

こちらは18世紀中期と思われるヴァランシエンヌ・バンシュのレースです。曲線が優美な植物模様で、グランドは初期のヴァランシエンヌに見られるファイブ ホールグランド。ところどころ配された雪柄は、中央に穴の空いたパートリッジ・アイ(ヤマウズラの目)になっています。縁の部分には極小のピコットが付けられています。

目立たないごく薄いしみが数カ所ありますが、18世紀のレースにもかかわらず大変良好な状態です。古いボビンレースの魅力、味わい深さを十分感じていただけるとレースです。

19世紀よりも前のレースがお好きな方におすすめ、18世紀のレースは最近非常に貴重になってきています。ご希望の方には額装も承りますのでお気軽にご相談下さい。

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