L-105-35
ドレスデンワーク カフス
 

 





年代:フランス19世紀後期
材質:コットン
SIZE:レース本体 W 18.5cm×H 7.7cm
台紙 W 21.5cm×H 11.7cm

SOLD
ドレスデン発祥の究極のドロンワーク、L-105-33の襟とお揃いのカフス

ドレスデンワークは16〜17世紀、現在のドイツのザクセン州、旧ザ クセン王国の首都ドレスデンを発祥とするホワイトワークの一種です。麻製のローン、もしくはコットン製のモスリンの薄い生地に、植物模様のサテンステッ チ、チェーンステッチなどの刺繍、極繊細なドロンワークを施し、精緻な模様を表現した刺繍技法です。ドレスデンワークは、ドレスデンが発祥のホワイトワー クですが、後にヨーロッパ全土で作られ、同じくスコットランドのエイシャーで作られたホワイトワーク、エイシャーワークに大きな影響を与えたとされていま す。
18世紀後半から19世紀前半に流行したフィシュー(肩掛け)やアンガジャント(袖飾り)によく使われたことが当時の肖像画などからも分かります。 1741年に描かれたこの肖像画では、アンガジャントにドレスデンワークらしいレースがあしらわれています。

薄いモスリンに刺繍された芙蓉を思わせるお花、その花びらに緻密なドロンワーク、さらにその周囲には小花の刺繍。(小花の刺繍の玉状の細工も愛らしいで す。)中央には何か分らない植物模様。その中央と左右の下側に施された愛らしいデイジーのような細工はとても立体的です。ドロンワークは、生地の糸をく くったり、引き抜いたりする緻密な仕事によるものですが、あまりの細かさ、パターンの細工の正確さは、ルーペで眺めると感動的でもあります。

縁にはびっしりとステッチされたコード状の細工が施されています。是非ルーペを片手に実物をじっくりご覧いただきたいアイテムです。こちらは元々は2点 あったカフスの片側だったと思われます。大変良好な状態です。ご希望の方には額装も承りますのでお気軽にお問い合せ下さい。
L-105-33の襟とは、元々セットだったと思われます。

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