十二段ものシルクのリボン飾り、シルク製のアンダードレスもゴージャス、
ふんだんなバックスポイントレースがあしらわれたスペシャルなドレス
バックスポイントはフランスのシャンティイレースにも似ているボビンレース
で、ギンプ(アウトラインの太い糸)が使われている点も特徴、16世紀の宗教改革でベルギーを追われたフランドルのレース職人がイギリスに逃れ、バッキン
ガムシャーを中心としたイーストミッドランド地方で作ったのが発祥とされています。
今まで見たことのないゴージャス
さ!前側は薄いローン地に十二段もの淡いクリーム色のシルクリボンのリボン飾りと花模様のバックスポイントレースのはめ込み。両脇には上から下まで同じく
バックスポイントレースのフリル。袖口にはレースボーダーが付けられ、袖口にも同様にレースのフリルが付けられています。ハンドのボビンレース、バックス
ポイントレースをドレス全体にふんだんにあしらった豪華な洗礼式用のベビードレスです。こうした子供用のドレスにハンドのボビンレースが使われていること
は比較的珍しく、それだけで上質なものだということが分ります。
裏側は、襟ぐりをシルクリボン二箇所で結わえる作りで、ごく小さなマザーオブパール製のボタンがひとつ付けられています。スカート部分のギャザーも細や
か、繊細なシャーリングが施されています。すべて手縫いによる上質な仕上げで(当時既にミシンはありましたが、ミシンで縫ったものよりも人間が手で縫った
ものの方が、仕上がりはずっと綺麗でした。)、非常に丈が長いこともあり、大変見応えのあるドレスです。
クリーム色のシルクタフタで出来た立派なアンダードレス付きで、こちらもゴージャス。裾部分は、昔のドレスにあるようにスカラップに切ったままの仕上げで
す。アンダードレスの裏側はマザーオブパールのボタンで留める仕立てになっています。
当時、こうした手の込んだドレスは、いわゆる良家の子女(男の子も女の子も)のために作られたもの。洗礼式のためのセレモニー用のドレスで、これほど手の
込んだ丈の長い洗礼式用のドレスは今まで入荷したことがありません。僅かな時間しか着せられなかったセレモニー用のドレスですし、その子供の誕生を祝う大
切な記念の品だったということもあり、また、代々受け継ぐものでもありましたので、このように良い状態で出てくる物も少なくありません。
元々シルクのリボンに傷みがある箇所がありましたので、オリジナルに似たシルクリボンに入れ替えた箇所があります。(ほとんど目立たないと思います。)ま
た、ドレスの後ろ側に二箇所(一箇所は肩口、もう一箇所はハイウエストのリボン結びよりやや下。)ごく薄いしみがあります。その他は大変良好な状態です。
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