L-101-18
カリックマクロス キャップクラウン
 
 

 


年代:アイルランド製19世紀後期
材質:リネン
SIZE:W 134cm×H 22cm

SOLD

モスリンのモチーフをつないだカリックマクロスのキャップクラウン
通常カリックマクロスは、機械織のチュール地に薄いモス リンをアップリケすることにより模様を浮き出させたレースです。アイリッシュクロシェやリメリックレースと同様にアイルランドを代表するレースのひとつ で、1820年代、アイルランドのカリックマクロスで、牧師の妻だったミセス・グレイポーターが新婚旅行先のイタリアから持ち帰ったアプリケーションの レースが元となり、それまで仕事を得ることが出来なかった若い女性達に広められました。他のアイルランドのレース、アイリッシュクロシェやリメリックレー ス同様、飢饉の際にこのレースのお陰で沢山の人々が生き延びたと言われています。また、カリックマクロスは2011年にイギリスのウィリアム王子の妃キャ サリンの婚礼衣装に使われたレースとしても知られています。

こちらは通常通り機械織りのチュールレースにアップリケされたものではなく、周りを綺麗にかがったモスリンのモチーフひとつひとつを、ボタンホールステッ チで覆われ、小さなピコットを付けたバーでつなぐことによって構成されています。薔薇模様の花びら部分は透かしの細工になっていて、様々なフィリングが。 チュールにアップリケされたカリックマクロスとは違い、非常に手の込んだ仕事が施されています。

キャップクラウンは18世紀から存在する頭飾りのひとつ。元々は半円形のキャップクラウンにラペット(バルブ)と呼ばれた二本のリボン状のレースを付けた ものでしたが、19世紀にはこのような形に変化しました。当時のファッションを垣間見ることの出来る服飾アイテムです。微細な薄いしみが数カ所あります が、大変良好な状態です。

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