ポワン・ド・パリはその六芒星のような形のグランドが特徴の18世紀のイル・ド・フランスを発祥とするボビンレースです。同様なグランドを持つレースとしては、同じくフランスのシャンティ等が知られています。
薄い綿ローンに愛らしいお花模様のポワン・ド・パリのレースボーダーの組合せ。段々になった沢山の繊細なピンタックはすべて手縫いによるもの。丸いヨーク
には広巾のレースボーダーがあしらわれ、胸元にギャザーの寄ったふんわりしたシルエットの可愛らしい雰囲気です。後ろ開きで、5個の綿ローンのくるみボタ
ンとループが付けられています。ヨークに隠れてしまっていますが、ややボリューム感のあるパフスリーブで、袖口にもピンタックが付けられています。
袖口やスカート部分の切り替え、レースボーダー部分のはめ込みなど、ほとんど縫いしろのない細やかな仕上げはこの時代ならでは。こうした子供用のドレスに
ハンドのボビンレースが使われていることは比較的珍しいことから、上質なドレスであることが分ります。また、すべて手縫いによる上質な仕上げです。(当時
既にミシンはありましたが、ミシンで縫ったものよりも人間が手で縫ったものの方が、仕上がりはずっと綺麗でした。)前側に1箇所ほんの僅かな点状のしみは
ありますが、それ以外は大変良好な状態です。
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