独特の美しいグリーン、ロシア貴族に愛されたデマントイドガーネット
19世紀半ばにロシアのウラル山脈で産出された、ガーネットの中でも特に珍しいデマントイドガーネット。この美しいグリーンはエメラルドと同じくクロムによる発色で、光の拡散がダイヤよりも高いことから、1878年にオランダ語の
“Demant(「ダイヤモンド」の意)”から「ダイヤのような」を意味する“Demantoid
”と命名されました。ロシア貴族に愛された宝石として知られていますが、ロシア革命の後、採掘が途絶えたことから、アンティークでしか見られない希少な石となってしまいました。
デマントイドガーネットと天然真珠との組合わせが上品なブローチで
す。特にシードパールとデマントイドガーネットがセットされたサークルになった部分は精緻で繊細なゴールドワークで、その中央のお花形のシードパールもデ
マントイドガーネットもふくりん留めでごく細やかなミルグレインが施されています。お花形とサークルにセットされている部分のシードパールはほとんど真円
に近い形で立体的な作り、左右のロココ模様を模した地金全体にハーフパールが、それぞれ小さな爪でびっしり爪留めされています。
1ct以上の大きな石はまず産出されないデマントイドガーネットですが、このブローチにセットされた石でも非常に美しいきらめき。綺麗に色も揃っています。イエローゴールドにも良く映える明るいグリーンの色合いに魅了されます。
真珠の養殖技術がまだ実用化されていなかったこの時代、こうしたシードパールはすべて天然真珠でした。現代に比べて真珠自体の価値が非常に高価だった頃の
ジュエリーです。粒の揃ったパールの状態も良好、緻密で存在感のある美しいシードパールづかいのジュエリーです。
地金は15Kのイエローゴールドで、裏側に「15CT」の刻印があります。裏側に取り外すことの出来る小さなセーフティーピンが付いています。(こちらは簡単に取り外すことも出来ます。)大変良好な状態です。
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