シードパールを敷き詰めたチャーミングなハートロケット
ふっくらとしたハート形のゴールド台を、びっしりとごく繊細なハーフカット
したシードパールで埋め尽くしたヴィクトリアンらしいジュエリーです。しっかりふたの閉まる精巧な機構で、びっしりセットされたシードパールはすべて爪留
め。極小の爪でひとつひとつ留められた当時の職人による繊細な細工、バチカン部分にもシードパールがセットされています。ふたを開けると小さなハート形の
フレームになっており、小さなガラス板も失われることなく残されています。
19世紀のイギリスでは大変人気のあったシードパールづかいのジュエリーです。同じくシードパールを使ったリングやピアス、シードパールのネックレスなど
と一緒に着けていただくのもおすすめです。チャーミングなハート形ですが、密度の高い細工のため甘過ぎない印象です。
地金は9Kのイエローゴールド、バチカンに“9K”とドイツのジュエリーメーカー
Martin Mayer
の車輪と六芒星の刻印があります。(Martin
Mayerはドイツのマインツで1888年に創業、ユダヤ系であったため1939年にイギリスへ移っています。)こちらはイギリスで買付けたジュエリーで
す。元々はドイツで作られたものですが、イギリスの好みが感じられるため、当時、イギリス向けに作られたものかもしれません。大変良好な状態です。
お手持ちのゴールドチェーンやシードパールネックレスで着けていただいたり、リボンを通してチョーカー風にお着けいただくのもおすすめ、ご希望の方には別売りで現行品の
9K、18Kのチェーンもございます。
この時代のパールはすべて天然真珠、現代では考えられない細やかな雰囲気を持ったパールネックレスです。また、こうした芥子粒のように細かなシードパール
は、現代では水質汚染が進み採取出来ないといわれています。ご存じのように日本のミキモトが養殖真珠を発明し、1920年代に養殖真珠がヨーロッパで流通
し始める以前は、当然天然真珠のみが流通していて、当時の真珠は現代よりもずっと価値のあるものだったことはよく知られています。
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