「婦人参政権」を主張するエレガントな四つ葉のクローバー
イギリスでは20世紀初頭に“GIVE
WOMEN
VOTES(婦人参政権運動)”が起こり、1903年にはE.パンクハーストとその娘クリスタベルが指導する「女性社会政治同盟」が結成。自らを
“suffragette(婦人参政権論者)”と名乗り、ショウウィンドウへの投石や放火、ハンストなど様々な戦闘的な運動を展開しました。その運動は非
合法的な手段も辞さず、“suffragette”のメンバーは何度も繰返し投獄されるなど激しいものでした。
1908年に「女性社会政治同盟」が、“GIVE WOMEN
VOTES”の頭文字から、Green = 希望、White =
清らかさ、Purple =
尊厳、のシンボルカラーを考案。1918年に参政権が認められるまでの十年の間、このシンボルカラーの様々なサフラジェットシュエリーが作られました。激
しい政治運動をもこうした美しいジュエリーで主張するなんてエレガント。女性が外の世界に向けて自分の意志を主張しづらかった20世紀初頭、こうしたジュ
エリーを身に着けることで、当時の女性達はさりげなく自分の意志を表現したのかもしれません。
ハートシェイプのアメジスト3石とペリドット1石を組み合わせて四つ葉のクローバーを表現したブローチです。四つ葉のクローバーは十字架を表し、幸運をもたらすラッキーアイテムとして知られていますが、花言葉が“be
mine(私のものになって)”であることから、この形でサフラジェットジュエリーが作られたのかもしれません。
アメジストもペリドットも透明感の美しい石で、それぞれ石の縁には、実際のクローバーの葉っぱがそうであるようにシードパールが。天然真珠をハーフカット
したシードパールが爪留めで留められています。クローバーの中央と茎の部分にはそれぞれシードパールがふくりん留めされています。
地金は9Kのイエローゴールドで、裏側に「9CT」の刻印とメーカーマークでしょうかお花形の刻印があります。土台の側面にはびっしり透かしの繊細な細工、隅々まで手を抜かず、上質な仕上げが施されています。大変良好な状態です。
真珠の養殖技術がまだ実用化されていなかったこの時代、こうしたシードパールはすべて天然真珠でした。現代に比べて真珠自体の価値が非常に高かった頃のジュエリーです。
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