リボンをあしらった透明感の美しいシトリン、
左右に可愛い燕が飛ぶヴィクトリアンブローチ
緯度の高いイギリスでは、燕は毎夏やって来る鳥として知られていますが、ヴィクトリアンの時代には幸福を運んでくる象徴として流行。「必ず戻ってくる」という意味があり、巣作りをすることから幸せな家庭を連想するモチーフとして愛されました。
周囲をぐるりと天然真珠のハーフパールで取り囲んだ非常に透明感の美しいハート形にカットされたシトリン、その上には同じく天然真珠をあしらったリボンの
ゴールド細工、ハートの左右には天然真珠をあしらっ二羽のスワロウ(燕)のゴールド細工が施されたヴィクトリアンらしいデザイン。何か愛の記念を意味する
メモリアルなジュエリーだったのかもしれません。ヴィクトリアンの人々のロマンティックなメンタリティが表現されたブローチです。
中央のシトリンは周囲をスカラップのように留めた繊細なふくりん留め、繊細なシードパールはすべて非常に細かな爪による爪留めです。真珠の養殖技術がまだ
実用化されていなかったこの時代、こうしたシードパールはすべて天然真珠でした。現代に比べて真珠自体の価値が非常に高かった頃のヴィクトリアンジュエ
リーです。
刻印こそありませんが、地金は9Kと思われるイエローゴールド、シトリンもパールも大変良好な状態です。イエローゴールドの地金に淡い色合いのシトリンと
シードパールの上品な組合わせで、大き過ぎず実際に身に着けやすいブローチです。もちろん身に着けるだけでなく、普段は飾って楽しんでいただくのもおすす
め。大変良好な状態です。
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