女神とキューピッドの姿が美しい大振りなアイボリーブローチ
フランスのノルマンディー地方の港町、ドーバー海峡を望むディエップは中世
より貿易港として栄え、16〜19世紀には西アフリカのコート・ジボワール(象牙海岸)から沢山の象牙が運ばれました。ディエップは最盛期には
400〜500人の象牙彫刻の職人がいたとされ、そうした象牙彫刻の工芸品はそこからまたヨーロッパ中に輸出されました。
このアイボリーの彫刻は、19世紀前半に活躍したデンマークの彫刻家Bertel
Thorvaldsenのペアで作られた作品、現在コペンハーゲンの美術館に収められている“Night
&
Day”の“Day”を模刻したものです。同じ主題でカメオの作品も数多く作られたので、カメオのブローチ等で同様な柄をご覧になった方もいらっしゃるかもしれません。
この図柄は、手にトーチを持ったキューピッドをギリシャ神話の暁の女神エオスが背負った姿を表していますが、まるで親子のような優し気な雰囲気の情景で
す。エオスの羽根も美しく、両手に捧げた薔薇の花が華やかさを添えています。立体感のある全体の彫刻も繊細で、オーバルの大振りな形も典雅、オーバルの周
囲はまるで粒金細工のような細かな細工で飾られています。裏側には、ブローチのほか、ペンダントとしてもお使いいただけるよう、チェーンを通す金具が取り
付けられています。大変良好な状態です。
エンジェルコレクションは環境省・経済産業省が許可する象牙・タイマイ等を取り扱う「特定国際事業者」です。
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