すっきりした美しいシェイプ
ハートをあしらったクレセントブローチ
すっきりした美しいシェイプのクレセントにグラデーションになった天然真珠をハーフカットしたシードパールをセット、同じくシードパールで出来た星をあしらった典型的なヴィクトリアン後期のジュエリーです。19世紀のイギリスでは、月や星など自然をモチーフにしたジュエリーが好まれ、特に三日月のジュエリーは、「月」と「貞淑」の女神ダイアナに由来し、「ハネムーンブローチ」として、新婚の男性から新婦に贈られるジュエリーとして、とても人気がありました。三日月は「新しい関係」を意味するモチーフ、結婚生活が「満ちる」ことを祈ったシンボリックなジュエリーです。
こちらは三日月だけでなく、星を模したシードパールが添えられている点がポイント。ブローチ全体にハーフカットした光沢の美しい天然真珠を極小の爪ですべて爪留め。クレセントを埋めるパールのグラデーションも美しく、パールの色合いも非常に均一で綺麗に揃っています。星を模したシードパールも小さな爪で留められていて、ナイフエッジの極繊細なゴールド細工のバーでつながっています。ナイフエッジは、表側からバー部分を見ると大変細く、非常にシャープに見えますが、裏側は太くして強度を保つ作りになっています。
刻印は見当たりませんが、地金は「9K」のイエローゴールドです。(専門の検査機関で検査済みです。)ブローチの側面には、ぐるりと繊細な透かしの細工が施されていて秀逸。当時の職人の技量が感じられる仕事ぶりです。
こちらのブローチには皮革製のオリジナルボックスが付属していますが、ふたの裏側のシルク張りの部分には、“MALLETT”
のジュエラーの名称と“GOLDSMITH(金細工職人)”の文字、“BATH”の地名が金箔押しされています。
MALLETT社は、1865年にジョン・マレット(宝石商兼銀細工師)によってバースの目抜き通りミルソムストリート36番地に設立。1908年のロンドン万博で大成功を収めた後、1930年にロンドンの一等地ニューボンドストリート40番地に移転し、1980年代にはエリザベス皇太后が訪れた記録があります。(現在その建物にはロエベとセリーヌが入居しています。)、さらにその後も、ロンドンで事業を拡大、ニューヨークにも拠点を増やし、今では世界的なディーラーとして知られていて、ヴィクトリア&アルバートミュージアムをはじめとする世界中の博物館や有名コレクションとも関係があります。
現代では世界的に有名なディーラーMALLETT社に由来し、そのMALLETT社は私がアンティークの師と仰ぐヴィクトリア&アルバートミュージアムと関係が深い点に特別な思いを抱きました。このようにその出自がよく分る点も大変興味深いジュエリーです。
エンジェルコレクションのブローチには、すべてシリコン製の「ブローチセーフティー」をお付けしております。「ブローチセーフティー」をご使用いただきますと、ブローチを落とす心配がないので安心して着けていただけます。
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