ローズカットダイヤのお星様が揺れる煌めきのペンダント
ローズカットダイヤ3石をセットした透かしのシルバー製のフレームの中央に、六芒星のローズカットダイヤのお星様が揺れるペンダントです。透かしのシルバーフレームには手彫り彫刻が施され、3石のローズカットダイヤは、まるで立体的で丸みのあるオールドローズのお花の中にセットされているような作り。中央の六角形のシルバーの地金の中に六芒星のフレームが細工され、その中に直径5ミリ近いローズカットダイヤが一段高く立体的にセットされています。ダイヤの周囲の地金が美しく均一に伏せ込まれている様は、石の周囲にまるでミルグレインが施されているように見えます。
中央のダイヤはもちろんのこと、フレームに付けられた3石のダイヤも輝きが強く、六角形のそれぞれのコーナーに付けられた小粒のローズカットダイヤも動きと共にきらきらと煌めきます。
ダイヤはすべて石の裏側に金属箔を入れ込んだアンティークならではのフォイルバックのクローズドセッティングです。ローズカットダイヤは蝋燭の灯りしかなかった古い時代特有のカットで、蝋燭の暗い光源でも美しく光るよう、底部がフラットで三角形のファセットが特徴です。現代のブリリアントカットとはまったく違ったアンティークのダイヤモンドならではのきらめきが魅力です。
まだプラチナがジュエリーの素材として一般的でなかった当時のこと、ダイヤモンドの輝きを際立たせるために、表側の地金はダイヤの無色透明の色に合わせたシルバーで、裏側は肌にシルバーの酸化が付いて汚れてしまわないよう、14Kイエローゴールドが溶着されていて、側面から見ると地金が二層になっていることが分かります。19世紀末にジュエリーにプラチナが登場するようになるまで、ダイヤモンドを用いた上質なジュエリーにはこうしたシルバーとゴールドを溶着した素材が使われました。
地金はシルバーと14Kのイエローゴールドで、裏側にオランダの「シルバー」を示す「剣に835」、「14K」を示す「オークの葉に585」の刻印が刻まれています。ただし、これらの刻印は比較的新しい刻印であることから、後の時代に再コントロールのため打たれたものだと思われます。また、元々ローズカットダイヤはオランダでカットされたことから、こうしたローズカットダイヤジュエリーにはオランダ製のものが少なくありません。
オリジナルと思われるシルバーチェーンが付属していますが、チェーンに丸カンを入れてサイズを調節したり、チェーン自体をカットしてサイズ調節することも無料で承りますので、ご希望の方はお気軽にご相談下さい。
ローズカットダイヤは現代のようなブリリアントカットが普及する以前、16世紀から20世紀初頭にかけて人気を博したカッティングのひとつです。カット面
がすべて三角形をしている点が特徴、底面がフラットで「薔薇の蕾」のように盛り上がった形のため「ローズカット」と呼ばれました。また、ダイヤがふんだん
に産出されなかった時代、ブリリアントカットなどに比べて厚みを必要としなかった点も大きな特徴となっています。
商品についてのご質問等は、お気軽にメール・電話・FAXにてお問い合わせください。裏側の画像など、ホームページに掲載以外の画像もご希望に応じて送らさせて頂きます。
※こちらの商品には鑑別機関発行の鑑別書が付属しています。
アフターケアについて