「婦人参政権」をエレガントに主張するサフラジェットリング
中央にオーバルのオールドカットのアメジスト(W4.3mmxH5mm)、その両側に2石の明るいオーバルのオールドカットペリドット(それぞれ直径
4.5mm)をボリューム感のあるゴールドの地金にスターセッティング、その間に2石ずつ計4石のオールドカットダイヤモンドがセットされています。菫色のアメジストの色合いも
美しく、左右のペリドットの色合いもバランスが取れていて、その間にダイヤが2石ずつ輝く、透明感のある魅力的なサフラジェットリングです。
地金をたっぷり使った滑らかで艶やかなゴールドのシャンクははめ心地が良く、それぞれ大きめの石は極小の爪でスターセッティング。日本語では「星留め」と呼ばれるスターセッティングは、石をより大きく、煌めくように見せます。当時のハンドメイドならではの重厚感のあるシャンクの作りが魅力です。10倍のルーペで眺めると片側のペリドットに微細な内包物が認められますが、肉眼ではまず確認出来ません。
地金は18K(鑑別機関で検査済み)の明るいイエローゴールドで、日本人の肌にはアメジスト、ペリドットとともに美しく映える色合いです。シャンクの裏側にはメーカー名と思われる“B.M.J”の刻印があります。婦人参政権運動まっただ中に制作されたと思われるサフラジェットジュエリーです。当時、最新のフェミニズム思想であったサフラジェットをこのようにエレガントな形に昇華させたジュエリーです。大変良好な状態です。ご希望の方には無料でサイズ修理を承ります。
“suffragette(サフラジェット)”とは「婦人参政権論者」の意。1908年に「女性社会政治同盟」が、“GIVE
WOMEN
VOTES(「女性に選挙権を」の意)”の頭文字から、Green
= 希望、White = 清らかさ、Violet =
尊厳、のシンボルカラーを考案。1918年に参政権が認められるまでの十年の間、このシンボルカラー(ペリドット、アメジスト、パールもしくはダイヤ)の様々なサフラジェットシュエリーが作られました。当時、激しかった政治運動をもこうした美しいジュエリーで主張するなんてエレガント。女性が外の世界に向けて自分の意志を主張しづらかった20世紀初頭、こうしたジュエリーを身に着けることで、さりげなく自分の意志を表現したのかもしれません。
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