涙形のローズカットダイヤのリースの中に揺れるローズカットダイヤ
アンティークらしいダイヤモンドペンダント
中央に大振りの涙形のローズカットダイヤ、その周囲にリースのように
ローズカットダイヤ16石が連なったアンティークらしいフォルムのペンダントです。リースは古来から「永遠」を意味するデザイン。「永遠の幸福」、「永遠
の愛」等を願い、誰かから送られたジュエリーかもしれません。
中央の涙形のローズカットダイヤはごく淡いシャンパンカラーで、ルーペで眺めると透明感のある内包物が見られます。こちらはシルバーの伏せ込みでセッティ
ング、リースにセットされた輝きの美しいダイヤもの同様に伏せ込みでセットされています。バチカンにもローズカットダイヤ1石をセット、その周囲には繊細
な手彫り彫刻が施されています。
動きと共にそれぞれのダイヤが輝く魅力的なジュエリーです。ダイヤモンドの輝きを際立たせるように、表側の地金はダイヤの無色透明の色に合わせたシルバー
で、裏側はドレスや肌にシルバーの酸化が付いて汚れてしまわないよう、ゴールドになった張り合せ。19世紀末にジュエリーにプラチナが登場するようになる
まで、ダイヤモンドを用いた上質なジュエリーにはこうしたシルバーとゴールドを張り合わせた素材が使われました。
何より興味深いのは、ペンダントの裏側の地金に、リースの部分は葉っぱの模様が、中央の涙形のダイヤの部分はホタテ貝の模様が彫刻されていることです。普
段目にすることがない裏側にまでこのような彫刻が施されたジュエリーは珍しく、何か特別な意味があったのかもしれません。
こちらは、バチカンに1953年以降「中古の小さいジュエリー」に打たれる「14K」を示す「585」と「835シルバー」を示す「ZU」の刻印がありま
すが、いずれもこのジュエリーが作られた当初ではなく、後年に持ち主が代わり、刻印されたものと思われます。元々ローズカットダイヤはオランダでカットさ
れたことから、こうしたローズカットダイヤジュエリーにはオランダ製のものが少なくありません。
僅かに赤味を帯びた9Kのローズゴールドチェーンが付属していますが、他の長さのシルバーチェーンでお着けいただいたり、ベルベットリボンなどでチョー
カー風に着けていただくのもおすすめです。また、付属のゴールドチェーンには36cmの箇所に丸カンが入れられていて、チョーカーサイズでも身に着けるこ
とが出来ます。(チェーンの長さは無料で調節出来ますので、長さ調節をご希望の方はご相談下さい。)大変良好な状態です。
ローズカットダイヤは現代のようなブリリアントカットが普及する以前、16世紀から20世紀初頭にかけて人気を博したカッティングのひとつです。カット面
がすべて三角形をしている点が特徴、底面がフラットで「薔薇の蕾」のように盛り上がった形のため「ローズカット」と呼ばれました。また、ダイヤがふんだん
に産出されなかった時代、ブリリアントカットなどに比べて厚みを必要としなかった点も大きな特徴となっています。
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