ローズカットダイヤのお花形が揺れるラヴァリエールペンダント
トップ本体がやや長めのY字フォルム、こうのように胸元に下がるネックレスのことをラヴァリエールと呼び、19世紀に生まれ20世紀初頭に流行しました。その名前はルイ14世の愛妾
だった「ルイーズ・ド・ラヴァリエール」に由来しています。
シルバー製の透かし細工のお花形の中央に直径0.5cmの非常にクリアで美しいローズカットダイヤをふくりん留め。その周囲にも8石の小粒のローズカット
ダイヤが花びらのようにセットされています。お花形から続くバー、その上のバチカンに小粒のもローズカットダイヤがセットされています。ローズカットダイヤは蝋燭の灯りしかなかった古い時代特有のカットで、蝋燭の暗い光源でも美しく光るよう、底部がフラットで三角形のファセットが特徴です。現代のブリリアントカットとはまったく違ったきらめきが魅力です。
動きと共にそれぞれのダイヤが輝く魅力的なジュエリーです。ダイヤモンドの輝きを際立たせるように、表側の地金はダイヤの無色透明の色に合わせたシルバーで、裏側はドレスや肌にシルバーの酸化が付いて汚れてしまわないよう、ゴールドになった張り合せ。19世紀末にジュエリーにプラチナが登場するようになるまで、ダイヤモンドを用いた上質なジュエリーにはこうしたシルバーとゴールドを張り合わせた素材が使われました。こちらは刻印はありませんが、オランダから出てきたオランダ製と思われるジュエリーです。元々ローズカットダイヤはオランダでカットされたことから、こうしたローズカットダイヤジュエリーにはオランダ製のものが少なくありません。
オリジナルと思われるシルバーチェーンが付属していますが、他の長さのシルバーチェーンでお着けいただいたり、ベルベットリボンなどでチョーカー風に着けていただくのもおすすめです。大変良好な状態です。
ローズカットダイヤは現代のようなブリリアントカットが普及する以前、16世紀から20世紀初頭にかけて人気を博したカッティングのひとつです。カット面
がすべて三角形をしている点が特徴、底面がフラットで「薔薇の蕾」のように盛り上がった形のため「ローズカット」と呼ばれました。また、ダイヤがふんだん
に産出されなかった時代、ブリリアントカットなどに比べて厚みを必要としなかった点も大きな特徴となっています。
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