動きのあるフォルム、三羽の燕が飛ぶ愛らしいヴィクトリアンブローチ
緯度の高いイギリスでは、燕は毎夏やって来る鳥として知られていますが、ヴィクトリアンの時代には幸福を運んでくる象徴として流行。「必ず戻ってくる」という意味があり、巣作りをすることから幸せな家庭を連想するモチーフとして愛されました。
細やかな天然真珠のシードパールをあしらった三羽のスワロウ(燕)、動きのあるのびのびとしたフォルムが魅力的なブローチです。立体的なゴールド細工で、スワロウの羽の先にはごく繊細な粒金細工も施され、密度の高い仕事振りです。上記のような意味あいから、ヴィクトリアンらしい何か愛の記念を意味するメモリアルなジュエリーだったのかもしれません。当時の人々のロマンティックなメンタリティが表現された愛らしい燕モチーフのブローチです。
繊細なシードパールはすべて非常に細かな爪による爪留めです。真珠の養殖技術がまだ実用化されていなかったこの時代、こうしたシードパールはすべて天然真珠でした。現代に比べて真珠自体の価値が非常に高かった頃のヴィクトリアンジュエリーです。
刻印はありませんが、地金はハイキャラットと思われる明るいイエローゴールドで、ゴールドの素材感も美しく、シードパールも大変良好な状態です。オリジナルボックス付きで、身に着けるのはもちろん、普段は飾って楽しんでいただくのもおすすめです。J-98-5のシードパールスワロウペンダントの燕とはほぼ同じサイズの燕モチーフです。お揃いで一緒に着けていただいても良いかもしれません。
皮革製のオリジナルボックスの内側はシルクサテン、シルクベルベット張り。ふたの内側には“R.L.CHRISTIE”の店名と“17,18,19
& 20 BANK
ST EDINGBURGH”のアドレスが箔押しされていて、4番地を所有する有力な宝飾品店で扱われていたことが分ります。こちらのアドレスはGoogle
mapでご覧いただく事が出来ます。当時、この場所に大きなジュエラーが存在したかと思うと感慨深いです。
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