シルクリボンとボンボンによるデコレーション、
豪華な初聖体のシルクポシェット

こちらは“Premiere Communion（聖体拝領式）”に着用するポシェットです。“Premiere Communion（聖体拝領式）”とは、子どもがある程度の年齢に達すると、正式なキリスト教徒になったとしてお祝いする儀式のこと。革命以前から「カ トリックの長女」と呼ばれ、カトリック信者が大半を占めるフランスでは、子供のための宗教上の大切な儀式とされ、特に女の子は婚礼衣装と同様の白一色のド レスにヴェールを着けて儀式に臨みました。その際にドレスに付けたのがこのポシェットです。

豪華なシルクのリボン飾りとシルク製の細長いハンドメイドのボンボンが特徴、縁にはぐるりとツイスト状の素材感のあるシルクブレードがふんだんに付けられ ています。ポシェット本体は細い横畝のあるアイボリーのシルク製ファイユ、生地と同じく横畝のあるアイボリーのグログランリボン製のハンドルとリボン飾 り。ハンドル部分のリボン結びになった裏側には、ウエストのサッシュに引っ掛けられるよう、メタル製の金具が付けられています。

バッグ部分に付けられた豪華なリボン飾りには、ブレードを編んだパーツが組み合わされ、リボンとボンボンの間にはブレードの結び飾り。こうした細工や周り を飾るブレードに、フランスのパスマントリーの歴史が感じられて興味深いです。裏側はアイボリーのシルクサテン、内側はアイボリーのリネン地、アイボリー の色合いにもかかわらず、しみのない大変良好な状態です。今まで数々の初聖体のポシェットを扱ってきましたが、こちらのその中でも際立って豪華なアイテム です。

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