貴婦人の秘密が詰まったムーシュ入れ
ムーシュ(フランス語で「蠅」の意)と呼ばれるつけぼくろを入れるための小
さなボックスです。つけぼくろは17世紀から18世紀かけてにヨーロッパで流行った流行のひとつですが、その後も皮膚の白さをひきたてるものとして多くの
人に好まれたようです。ベルベットやサテンの布を小さく切った星形やハート形など遊び心のある形が好まれ、また、付ける場所によって意味を持つなど、当時
のお洒落のひとつとして楽しまれたようです。
これはべっ甲の小さなケースを緻密なビーズワークで覆ったムーシュ入れです。こうしたビーズワークはポシェットなどに見られるビーズ編みと同じ手法。柄通
りに糸にビーズを通し、セーターを編むように二本の棒針で編まれたものです。アンティークならではの細かなビーズでびっしり編まれたビーズワークです。
ビーズの緻密な細工も特徴ですが、べっ甲細工のふたと本体もきっちりと閉まり、実際にボックスとしてお使いいただける大変良好な状態です。
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