ピンクベージュのシルクモアレにリボン刺繍
かつてフォーブール・サントノレに存在したショコラティエのボックス
ピンクベージュのシルクモアレ生地にシルク製グラデーションリボンでリボン刺繍、縁をきらきら光るメタル製のブレードで飾ったチョコレートボックスです。内側はブーケ模様が織り出されたクリーム色の上品な織り生地が張られていて、ふたの裏側にゴールドの手書きで“Pihan”の文字が記されています。
こちらは19世紀半ばから存在し、かつてフォーブール・サントノレ通り4番地に店舗を構えていた高級ショコラティエ、ショコラ・ピアンのチョコレートボックスです。(フォーブール・サントノレは、現代でもハイブランドショップやエリゼ宮が軒を連ねる世界屈指のラグジュアリーな通りとして知られています。)ショコラ・ピアンは1900年のパリ万国博覧会で金メダルを受賞したとされ、1920年代まで存在したことが分かっています。
贈答用とされた高級チョコレートのボックスです。19世紀の昔から(今も)、フランス人にとってチョコレートはポピュラーな贈答品のひとつ。その中身のチョコレートと同等に高価だったことが想像されるエレガントなギフト用のチョコレートボックスです。お花のリボン刺繍の中央は、麦わら帽子と農機具のモチーフを手刺繍。こうした農機具のモチーフは、トワル・ド・ジュイなどで表現される農村風景と同じく、フランスのノスタルジックな懐古主義のひとつでもあります。
ボックスの向かって右側面、内側のシルクにごく淡いしみが見受けられますが、全体のコンディションとしては非常に良好。昨今、状態の良いリボン刺繍アイテムと出会うことはなかなか難しくなっているので、リボン刺繍がお好きな方にはおすすめのアイテムです。
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