チョコレートは当時も贈答品に使われるような高級品。その中身のチョコレートと同等に高価だったことが想像されるエレガントなギフト用のチョコレートボックスです。

ブルーのボックスにゴールドの箔押し、ふたの中央には繊細な石版印刷による薔薇模様。豪華な贈答用のチョコレートボックスです。片側がつながった形で、ふたを開閉すよう仕組みになっています。ふたと本体は内側から薄いシルクリボンでつなげられています。

ふたの内側には、店名“F.MARQUIS”と“PASS.PANORAMA＆.R.N-ve（NEUVE ） VIVIENNE”の文字が。“MARQUE DE FABRIQUE”の小さな文字からは商標登録を行っていたことが分かります。こちらは、1818年創業、チョコレートと紅茶、コーヒーを扱うパリの老舗“CHOCOLAT FRANCOIS MARQUIS PARIS”の製品です。元々はパサージュ・デ・パノラマに、その後ヴィヴィエンヌ通りにも店舗がありました。

古い紙製品としては非常に良好な状態で、パリの歴史を感じさせるチョコレートにまつわるアイテムです。このまま絵を飾るように立てて飾っていただくのもおすすめ、お店でもそのように飾っています。

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